らくだを聴くのも楽じゃない→ユニセフ

昨日、繁昌亭の「桂文紅師匠に捧ぐ」行きたかったのであります。でも行けなかった。なんでか? チケットなかったから。即完やったんやもん。鶴瓶師匠が出てはる落語会は24分で即完になるのもあれば、けっこう楽に買えるのもあったり。大阪市外での会は楽なのも多いが、これは市内も市内。まぁしゃーないね。久しぶりに「らくだ」しはったし。
この鶴瓶師匠の「らくだ」わたいには思い入れの深い根多なのであります。2年前の、関西では破格に木戸銭の高い落語会、文珍、南光両師匠との「三枚看板〜」で、この「らくだ」をやらはった。「らくだ」ちゅうたら掛け値なしの大根多であります。鶴瓶師匠はこの「三枚看板〜」では毎年、試練の根多をやらはります。この「らくだ」もそうとう気合入ってました。
これも即完やったと思うが、運良くチケット、ゲット! やったね!うん、よかったよかった。それが全然ええことない。母親の病気が急に悪くなる。もうあかん。入院したが、助からないのでは病院にいることはないので、家に連れて帰る。そんなんで落語行っとう場合ではない。
11月の下旬に家に帰ってから、この「らくだ」を年明けて2月に神戸の恋雅亭でまたやらはるというニュースが目に入る。2月?行けるか?何考えとんねん、これから快復することないねんぞ。行けるいうたらどういうことか。残酷な想像。残酷な状況。
結局、年越せなかった。でも、医者はすぐにでも危ないという口ぶりだったが、家に帰ってから1ヶ月以上頑張ってくれた。
2月、行きました。泣きながらね。鶴瓶師匠、膝の具合がお悪かったんだけど、立て膝ついての大熱演でした。
鶴瓶師匠の「らくだ」を聴いたのはそれ1回だけ。それから何度かやらはって、しばらく封印してたしね。もう一度聴きたいなぁとずっと思ってた。恋雅亭では車椅子のわたいはいつも客席の一番後ろから聴いているので、よく観えなかったということもあるし。
だから、とにかく行きたかったんだけどね。mixi鶴瓶師匠のコミュでチケット譲ってくれる人を探したんだけど、全然当たりがなかった。で、当日券のことを問い合わせたら、2階の後方の立ち見が若干数出るだけだと。ちゅうことは1階に置く補助席の分も前売で売ったということ? 繁昌亭、商魂たくましい!
2階だとわかってて当日券を買うほどの度胸もなし。諦めるしかない。すると、そこにユニセフからの郵便物が。アフリカの、物資に恵まれない子供たちに予防接種や、マラリア予防のための蚊帳を、と書いてある。何千円で何百人の子供に予防接種が打てると、具体的な数字を書かれると心が動く。
1年前もそうやった。吉朝師匠が亡くならはって2日後の恋雅亭にお弟子のしん吉さんが出てはった。お香典持っていこかと思て用意したんやが、新聞かどっかに、ファンからのそういうのは受けとらへんというようなニュアンスのことが出てて、持っていくのをやめた。ほたら、そこにユニセフからの郵便物が。もう、当然、お香典のお金を寄付に回した。のちに、別に「送る会」で香典は持っていったが。
そして今回。はい、気で気を養います。落語行ったつもりで、そのお金、寄付します。文紅師匠に捧げる会なので、文紅師匠もお金の有効活用を喜んでくれはることでしょう。