明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします。

今年は年賀状、upしません。だらだらうだうだ書いてるだけだから。大晦日に投函したので、送らせてもらったお方もまだ着いてないでしょうね。届いても文面は読まなくていいです。アホが機嫌よう書いてるなぁと思といてください。

mixiの方のキリ番20,000番を踏まはったのはMAXまーこちゃんでした。年が明けて1時間ほどでやったかな。新年早々おめでとう&ありがとう。どっかで景品お渡しします。

元日、吉例の狂言参り。三番三で幕開け。思いがけず、涙がぽろぽろ出てきたのには自分でもびっくりした。いつも当然そこにいてはるお方のお姿が見えないと、人間こうなるものか。しかし、三番三で泣くとはね。

でも、それも最初だけ。あとは千五郎先生の踏まはる三番三に圧倒されっぱなし。最前列中央のかぶりつきで観させていただいたものね。能舞台での三番三を観るのに、この位置は最高っしょ。正方形の能舞台の角がわたいの正面だから、千五郎先生がこちらに向かって迫ってくる。屋内の能舞台だから柱もないし、あの凄味は実際に目にした者でしかわからない。これ、80超えた千之丞先生でも味あわせてもらってるしね。わたいは果報者だ。O先生に「初詣よりもご利益あるで」と言っていただいた。

丸石さんの狂言解説で、狂言の笑いのレクチャーがあって、それで客席みんなで初笑いした後、休憩を挟んで、宗彦さんお一人で演じる「独り松茸」。男が一人で山に松茸狩りに行く。友人を誘うが断られて、一人で行く。そんなもん、一人で遊山に行ってもおもろないと思うが、この男は意地でも行く。普段、単独行動が多いわたいには、男の気持がよくわかる。わたいが一人でUSJに行くようなものか。そんな勇気はないけど。

これも以前、千之丞先生で聴いた。シニカルでペーソスあふれる舞台。それを演じる千之丞先生は、愛嬌があって可愛かった。対してこの日のモッピーは、滋味のある可愛さでは負けるものの、とにかく面白い。昔、一世を風靡したMr.ビーンを思わせるが、Mr.ビーンよりも面白く、嫌味がない。

モッピー独自のギャグがいい。舞台にあるものは、橋掛かりの途中にある柱だって利用するんだ。「ちりとてちん」で落語に目覚めたモッピーらしい。落語も扇子や手ぬぐいをいろんな物に見立てて利用する。モッピーの私生活の一片も台詞に盛り込む。こんな自由な発想が茂山狂言の醍醐味だ。

この役は他の誰もできないと言われる、晩年の千之丞先生の当り役、豆腐小僧をモッピーで観たくなった。新しい豆腐小僧が生まれると思う。

この日最後の演目は「二人袴」。わたいの好きな演目だ。ちょっと抜けた聟としっかりした兄は、落語の喜六清八を思わせる。兄を演じはった茂さんには、今までわたいは聟役のイメージがあったが、兄役もいい味で演じてはる。聟役の童司さんと名コンビだ。舅役のあきら先生の懐で、心地よく遊んでいるかのようだった。

正月二日。シャワートイレの洗浄ボタンと間違えてビデボタンを押す。あわてておいどを前にずらすという、微笑ましい正月です。