京都ポンチョ町に降る雨も

2年前に駅売店で買った至宝、タイガースレインポンチョが破ける。破けたのはちょっと前なんだけど。あの「柳田格之進」とアイルランド民謡の日。http://d.hatena.ne.jp/tanich/20080602
車椅子に座ってこれを着ると、裾が車輪の辺りに来る。これはそのときの着ようによって微妙に違ってくるのだけれど、この日はちょうど前輪に絡まるバッチグー!の(グーて!?グーちゃうわ!ほんでエドはるみでもないど!あれ、何がおもろいのかさっぱりわからんねんけど)着ようの加減だったようだ。
帰途、初めに絡まったのは千日前。このときは周りに人がいっぱいいるし、助けてもらう。ちょっと破けて穴が開いたけど、車輪から外れてよかった。そこからその穴に片足引っ掛け、裾をちょっと持ち上げ、走行。つま先濡れたって別に溶けるわけやなし。
電車を降りて、もう家はすぐそこというところで、油断したのか、何のはずみかでまた絡まる。おいおいおい、今度は人、誰も通ってないでしょうが。狼煙上げて救助隊呼ぶにも、火打石が雨でしけって火が点かない。すわ、路上で夜明かしかと思ったが、幸い、絡まったまま何とか動けるようだ。だんだん車輪の軸に引っ張り込まれて、車輪と一体化して(「車輪と一体化」でワンダー3を連想してしまったわたいはやっぱりそこそこの年か)姿を消し、たにっち、神隠しに遭う、という最悪の事態は免れることができた。
家に帰って、完璧に絡まっていたので切って脱ぐ。お求め安いお値段で2年、よくもった。背中に大きなタイガースマークがあるので、知らない人に着せてもらうとき、よく「タイガースファンか?」と聞かれた。わたいはまぁそんなこともないんだけど、そんなん聞く人はまず熱烈なファンだろうから、ニッコリ笑って「はい」と。巨人が好きというわけでもないので、別に嘘でもなし。さぁ、梅雨だしね、早よ次、買わなきゃ。
ところが、これが、ない! 前に買った最寄駅の売店にない。梅田の駅にもない。百貨店のタイガースグッズ売り場で聞いたら、もうないんだって。どうしょう、もう。この百貨店で聞いた日のあくる日、絶対雨具がいりそうやってん。アウトドア用品の売り場でも聞いてもろてんけど今、切れてるらしくて。
で、よく似てるのを買った。タイガースウィンドポンチョ。風除けでーす。水通しまーす。あかんやん! でも、ちょっとくらいなら大丈夫なようだ。強い雨はあかんらしいが。明日いるからしゃーないやん。ないよりはましでしょ。値ぇも八百なんぼと安いし。前のんも同じくらいの値段やった。また、水通さんやつ買うけど、これも冬、寒いとき着たらええし。結局、翌日、雨は降ったが、外を歩くときは着んでもええ程度にやんでいた。まだ未使用。これがどのくらい水を通すかわからない。一度、これを着てるわたいに、バケツで水をかぶせてくれ。(何でそんなことせなあかんねん!)
レインポンチョをネットで検索したら、袖が付いてるのが多いのね。そりゃま、袖がある方が動きやすいだろうが、わたいは袖がない方がいい。知らない人に着せてもらうから、よけいな物はない方がいいのだ。「腕は通さなくていい」と言わなくていいでしょ。言語障害があるから、できるだけシンプルな仕様の方がスムースなのだ。
それと、割とええ値ぇするね。4、5千円とか1万円とか、もっと高いのんもあるわさ。そんなに頻繁に使うもんでもなし、わたしゃ、ビチョビチョに濡れなかったらええのよ。
車椅子用の雨具も当然あるわけだけど、これがまず高い。最低でも8千円。ブランドもんなんか2万5千円よ。自慢やないが、今まで8百円のん使ことったんやからね、わたい。バカにせんといてほしい。
それと、車椅子用に作ってるわけだから、当然、ピタッとフィットするのよね。足なんかくるむような感じになったり。その方が濡れないのは濡れないのだけど、あまりに細部にこだわった作りになってると、やっぱり着せてもらうときにややこしい。「この部分はどうするんや?」ちゅうようになるからね。前のんやったら「頭から被せて」だけ言うたらええんやから。濡れないのに完璧は求めない。ちょっとくらい濡れても溶けん。
ということで、一番安いのを注文した。結局の判断基準はそこかーーーいっ! それでも千4百円やから、8百円より高いねんど。・・・だんだんしみったれた領域に入ってきたから、この辺にしとこ。骨抜いたビニール傘被ってる車椅子がいたら、それがわたいです。