プププププッ

ある日の出来事。毎度のごとく繁昌亭へ。6時半開演。3時半、家を出る。えらい早いな。いや、寄るとこがあるのよ。11月の東成区である寄席の前売り買いに。千円でええ顔ぶれやしね、お得感がある。電話で予約すればええてなもんやけど、当日精算でええと言うてくれればええが、木戸銭振り込め言われたらめんどくさいし、手数料もかかるし。ほな、寄り道した交通費は?とかは触れてはいけない。人には裏の顔というものがあります。ダークサイドです。深く知り過ぎたら、セメント詰めにされて南港に沈むことになります。知ってる数人の方、コメントに書きなや。

東成の役所関係だから、5時までに行って買うたった。で、繁昌亭まで1時間半。まず、トリイホールへ。これは電話予約したら確実に当日精算なんだけど、まぁ、時間もあるし。神田山陽さん、古今亭志ん輔師匠、好きです。この2枚ゲット。

まだ1時間あるので、今度はそごう劇場。29日の鶴瓶師匠の会。「車椅子の方は事前に連絡くれ」とチケットに書いてあるので、ただ「行く」とだけ言いに。ほな、チケットはもうないとのたまう。当たり前やろが。即完やで、即完。今頃チケットほしいてなこと、誰がそんな寝ぼけたこと言うか!

せっかく言いに行ったのに、なんかあいそないというか、そっけないわ。いちおう、わかっとんだろうけど、せめて、こっちの名前くらい聞きゃあいいのに。

で、時間も頃合いになって、繁昌亭到着。車椅子席のわたいの横に初めて見る車椅子の男性客。母親との二人連れ。着いた早々、ネクタイを取ってくれと。あなた、絶対サラリーマンじゃない。偏見と言われようが、そんなもん見たらわかる。会社勤めしている空気はあなたから出ていない。・・・窮屈やったらしてこんかったらええのに。「外出時にはネクタイを」というポリシーがあるんだろうか。・・・だったら外しな。

客席後ろでビデオ撮影をしていた。それを見て一言。「僕の笑い声も入ってしまうよ」。いや、これは実際そうなのよ。わたいもそうだからよくわかるんだけど、脳性マヒのもんの笑い声はけっこう目立つ。わたいの場合は引き笑いも入るんだけど、以前、テレビ収録がある会にわたいが行ったとき、のちのオンエア見てて、自分の笑い声が自分で判別できた。わたい的には、歓迎できる自分の特徴ではない。

この人もそういうことをいちおう気にするんだな。恥じらいがあるではないか。うぃ奴よ。

落語が始まってしばらくして、この人が上体を前屈みにした。「ん?」と思ったら、いきなり「プププププッ」。連発だ。オナラ?上品に言うたら、屁ぇこいた?

結局、この前屈み→連発が3度あった。恥じらいがないではないか。うぃことない。

いや、わたいも百歩譲ってこくなとは言わん。我慢したら腹が張って具合が悪くなる人もいるだろうし。障害者の状態は一人一人違うしね。でもね、堂々とこくな。恥ずかしそうなニュアンスを表現せぇ。なんで笑い声を気にして屁ぇを気にせぇへんねん。わけわからん。

こういう、何事も堂々としている人は、自分では楽なんだと思う。でも、このコンプレックスの塊のようなわたいからしたら・・・きらいだぁ・・・いっちゃんきらいなんだ、こういうの。生理的にどうもね。わたいは弱味を弱味として受けとめてる人が好きなんだな。

それから、もう一つ。寄席に行って、親子の会話中、大声で噺家さんを呼び捨てにせんといてくれ。周りにその噺家さんのファンもいっぱいいてんねんぞ。気ぃ悪いやんか。自分の家の茶の間ではない。

というような、他人に対する批判めいたことは公開のブログに書くべきではないと、昨日、友達にメールしたん誰やねん!? 大いなる自己矛盾を感じる。

ええねん、人生なんてシャボン玉・・・