風紀委員の深き疑問

本文に入る前に臨時ニュース!

第6号に書きました「また、連絡するわレディ」がオイラと人違いした人物が、オイラの後輩の、無駄に行動力を発揮するどうもしょーに合わんニヤケ男ではないという情報が入ってきました。

謎の情報屋Kのタレコミによりますと、雰囲気たたずまいがオイラとそっくりな人物を見かけたとのこと。情報屋Kはオイラの後輩のニヤケ男を知っているので、同一人物ではありません。後輩など比べようがないほどそっくりらしいのです。

後輩は足で電動車椅子を操作しませんが、新容疑者はオイラ同様足で操作してたそうです。それにもう、とにかくかもし出すムードが同じだったそうです。

Kは女性なんですが、あまりのそっくり振りにじっと見つめていたら、何を勘違いされたか「こんにちはー」と声を掛けられたとか。

その部分だけオイラと似ていません。知らない女性に見つめられたら、オイラ、キンチョーしてコーチョクしてその場に居たたまれず、顔を赤らめ、さっさと逃げ出しますもんね、ホント。

という訳で今、捜査中です。皆さんも新しい情報がございましたらご通報ください。

  ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

4月最後の週末に花見に行ってきました。「えー、何でー?おっそいやん」とお思いでしょうが、さにあらず。桜といえどもいろいろ種類がありまして、牡丹桜は咲いていたのでございます。2、3日前の雨でだいぶ散ってはおりましたが、まだ何本かは散り際の桜が残っておりました。OFF会の友達と公園の桜の木の下でバーベキューです。

にぎやかな宴もお開きに近づいた頃、オイラの眼前はるかかなたに見えましたねぇ、見てはいけないものが。昼の日なか、真昼間ですよ。いくらも離れていないところでは、親子連れがバドミントンに興じてるんですよ。だのに、だのにぃ、腰掛に座った男女の抱擁の姿! 頭髪の薄くなった中年のおっさんの膝の上にうら若き乙女がチョコンと座り、おっさん、顔を乙女の胸元にうずめてますぅ。なんちゅー気色のえー・・・、あっ、いえっ、ゴホンッ。

あれはどう見ても不釣合いです。不自然です。不倫です。絶対不倫です。間違いなく不倫です。不倫に決めました。(オイラの荒い鼻息聞こえます?) よりにもよって、風紀委員のオイラの前であの行為はいい度胸してます。とにかく、これは見過ごすことはできません。天誅を下さなくてはいけません。

こういうとき、オイラはいい案ひらめく。こんなときのためのバーベキューです。赤く燃えた炭、投げつけてやりましょう。と思って、傍らを見たのですが、ときすでに遅し。赤くいこった炭はそこになく、あるのは白き灰ばかり。結局、オイラの胸の奥だけがジェラシーで赤く燃えていただけだったんです。あー、ジダンダ・・・。

というくらい、オイラは職務に忠実な風紀委員なんです。こんな風紀委員の鏡ともいえるオイラが、どうしてもわからず、悩んでいることがあります。

オイラはラグビーが好きなんですが、今、そのラグビーシーズン真っ盛りなんです。「えーっ、ラグビーいうたら冬ちゃうん?」とツッコミを入れた方、正解です。別にラグビーファンじゃなくとも、このくらいのことはわからはると思います。でも、地球は広いんですよー。地球の裏側は今は秋。これから冬を迎えようとしています。

トップレベルのラグビー王国、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3ヶ国のスーパークラブチームによるリーグ戦「スーパー12」が今、佳境を迎えています。スーパークラブというのは、近い地域のクラブ、2、3チームの連合軍です。わかりやすく言えば、企業チームとクラブチームの違いはありますが、神戸製鋼とワールドが合体して「神戸」という、より戦力アップしたチームを作るようなものです。そんなトップレベルの12の合体チームが国境を越えて戦うゲームが面白くない訳がありません。中華鍋を屋根に据え付け、毎日、放送見てます。

ニュージーランドのワイカト・スタジアムでのゲームです。ゲームのここっちゅうええ場面になると、必ずモーター音が入ります。けっこう耳障りです。バイク軍団の襲撃か、と思わすほどです。

と思っていると、画面に映りました、ノイズの発生源が。それはオートバイではなくチェーンソーだったんです。タヌキかアライグマかなんかの尻尾の付いた毛皮の帽子をかぶって、ホームチームのチーフスのジャージ着たおっさんが、チェーンソーを振り回しながらクレーン車の上から文字通りの高みの見物をしてたんです。オマエは何モンやねん?

そりゃまぁ、クレーン車の上だから周りに誰もいず、チェーンソーを振り回しても危なくはないけど、何でまたチェーンソーやねん? 「悪魔のいけにえ」(チェーンソーを振り回す殺人気が出てくるホラー映画)の見過ぎか? ほんで、第一、入場料払ろてないやろ?

このおっさん、ワイカト・スタジアムの名物のようです。

入場料を払ろてないのはこのおっさんだけではなく、隣りの建物の屋根の上にも観戦者が数人います。おおらかな土地柄だ。

まぁ、おおらかに「まぁええやん」とばかりは言ってられないときも過去にはあったようですが。87年のワールドカップでの話です。同じニュージーランドのイーデンパーク・スタジアムというラグビー場の隣りの家が庭に櫓を建てたんです。もちろん、櫓の上から只見をしようという魂胆なんですが、それはさすがに同地のラグビー協会も見過ごすことはできませんでした。そりゃそうでしょう。特に世界中の注目が集まるワールドカップでそんなことをされた日にゃ、体面が悪いやら示しがつかないやら。協会が隣りの家を土地ごと、日本円にしたら700万円で買い取ったそうです。

ニュージーランドでは他にも、ジェード・スタジアムにホームチームが得点すると取った点数分だけ腕立て伏せをするプッシュアップボーイズというさわやか青年グループがいたりと、訳のわからんことはあるんですが、もっと謎なんが南アフリカです。

アブサ・スタジアムは謎の迷宮です。

ゲーム前、プレーヤーが入場する前に10人ほどの美女が登場します。コート着てます。フィールドの真ん中に並んだ美女たちはいっせいにコートの前をパッと広げるんです。

あのね、君たちは暗い夜道にコートと靴下だけ身につけて、女学生なんかが通ったら「なっ!」と言ってコートの前を広げる露出狂おっさんか?

コートの下はビキニ姿なんだけど、それとラグビーとどういう関係があんねん?

それはまだ許す。もっとわからんのが、フィールドの隅でもけっこう人目に付く隅に、泡風呂っちゅうの、ジャグジーっちゅうの、があることです。ゲーム中、水着着た若い男女がビール飲みながら浸かって観戦してます。なんで? ジャグジー入ってラグビー見る必然性がどうしてもわかりましぇ〜ん?

断っときますが、オイラは一度も「水着のオネェチャン、きれいだな」とか「一回いっしょに入りたい」とか思ったことありませーん。

最後に、最大級超ド級くぇっちょんマークです。一年前の同じアブサ・スタジアムでのゲームでした。

だいたい、南アフリカでの放送では、ゲーム途中に頻繁に客席のきれいなオネェチャンの画面が映るんです。ニュージーランドやオーストラリアでの放送とは比較にならないくらい多いんです。スポーツ担当プロデューサーの趣味なんでしょう、たぶん。

その日もたびたび映ってたんですが、ある瞬間、オイラの目が点になっちゃいましたねぇ。まったく想像だにしない光景でした。

そのとき映った客席のオネェチャンのいでたちはといいますと、黒のブラジャーでしょ、黒のショーツでしょ、黒のガーターベルトに黒のストッキング、それだけ・・・。???ポッカ〜〜〜ン

な・ん・ア・で・は・あ・の・か・っ・こ・う・で・か・ん・き・ゃ・く・と・し・て・せ・い・り・つ・す・る・ん・だ・・・?!

皆さ〜ん、カンパお願いしま〜す。ぜひともオイラにアブサ・スタジアムの現地レポート書かせてくださ〜い!

*このネタ、おおかた1年寝かせてたんで、その間にいつもより長文になってしまいました。(延びたんやねぇ。うどんかっ!) すんませーん。そやけど、肩書きに風紀委員が付いたオイラが登場すると、意に反して?なぜかいつもセクハラメルマガの様相を呈してしまう。再びすんませーん。