粋人、霧雨の中、鳥獣戯画と親しむ

第9号で取り上げた謎のラグビー王国南アがまたやってくれました。今度もまた超ド級です。冷静に考えたら、黒のアンダーウェア姿のきれいなおねえさん客の方が訳わっから〜んのですが、今回もやはり目をむきました。

7月12日に行われた南ア対豪戦の放送で、ゲーム中、いつものように頻繁に客席のきれいなおねえさんたちを映してたんですが、その中の一人にズームしたんですね。そしたら、そのイケイケ風おねえちゃん、やにわに着ているトレーナーの前をたくし上げました。「んがぁ〜! バストもろ出し〜〜〜!?」

一瞬でしたからよく見えませんでしたが、バストトップに何かのマークのようなものが見えました。南ア代表のエンブレムじゃなかったように思います。でも、これだけははっきり言えます。それはニップレスじゃなくて、書かれていたものだと。(よう見えとうやん)

それが何のマークだか調べる必要に迫られたオイラは(何で?)リピート放送を録画して、何度も何度も見直したのは言うまでもありません。

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前号で書いた慣用句改造論なんですが、あれ、無理があります。「気が置けない」はいいとしても、「流れに掉さす」これにケチを付けてはいかんと思い直しました。粋人のオイラとしては、このままほっとけません。訂正します。

これって日本の侘び寂びの世界なんですよね。花鳥風月、雪月花・・・、あぁ、いいですよねー。川を下っていく小舟。笠をかぶった船頭さんが水の流れに棹を刺しているかのようにして舟を進ます。のどかな情景です。夏だったらせみ時雨なんかも似合いますね。上がる水しぶきが涼しげです。

山水画のような情景を頭に思い浮かべて、ちょっと一服いたしましょう。あっつい日本茶入れて、たこ焼きようかんでも食べて。(四分の半時経過)

先日、ウチから歩いて30分ほどのところにあるホールで、ひいきにしている噺家さんの落語会があって聴きに行ってきました。歩いて30分といえば、普通だったらちょっと遠いかな、交通機関を使おうかな、という距離ですが、オイラは電動車椅子ですからしんどくありません。このくらいだったら、テクテク行くのであります。

ここは灘の酒蔵を改造したホールです。で、利き酒付きの落語会だったんです。利き酒は番組が終わった後でした。

しっかり笑って、取りの師匠の噺も終わり、いよいよ利き酒ができるというときです。雨が降ってるのでウチのモンが迎えに来ているという情報入る。

「え(に濁点)ーっ!利き酒はぁ〜〜〜」と声に出さずに絶叫したオイラは、ご酒を残して会場を出たのであります。雨に濡れると電気椅子に変ずる電動車椅子ですので(ならんならん)梅雨時ですから、もしものときは迎えに来てもらって、車椅子はそこに預けてクルマで帰る手はずにはなってたんですが、まさか、ご酒を残して帰ることになろうとは。

ご酒を残して外に出てみると霧雨でした。まぁ、この程度なら車椅子を預かってもらうという手間をかけるのも悪いので、ご酒を残してそのまま電動車椅子で帰ることにしました。

ご酒を残して、ピッ、ピッと肌に感じる霧雨の中(そやけど、何回「ご酒を残して」と書くねん!未練がましい!)家路を急いでいたオイラでしたが、突然アンビリーバブルな物が目に入りました。これはもう立ち止まざるを得ません。

普通の住宅街の中の普通のお宅なんです。普通の門構えの門柱の脇にコルゲンコーワのカエル!?薬局の前によく立ってる高さ7、80センチのカエルがちょこんと立ってます。

「何でー?」と思うすきもなく、目線を横に移してまたびっくり!? 今度は塀一面に延々と鳥獣戯画が描かれていたのでございました。

カエルとウサギが荷物を担いで行列したり、相撲を取ったりしています。ウマイです。本格的な絵です。

しかしまぁ、当家の主はよっぽどカエルがお好きなんでしょう。そしてまた、間違いなく粋人。コルゲンコーワのカエルに鳥獣戯画の取り合わせですもん。

粋人は粋人を知る。4、5分間、霧雨に湿りながら、鳥獣戯画に見とれておりました。(シリカゲルちょーだい)

帰宅してからも鳥獣戯画が頭にこびりついて離れません。気になりますぅ。ごっつ気になりますぅ。誰が描いたんだろう。どこかの高名な日本画の絵師さん?

それが、調べる手がかりはちゃんとあったんでございます。塀の絵には銘が入っていたんです。「大蔵白仙」 いかにもっちゅう名前です。きっと名人に違いありません。早速、ネットで検索してみました。

出ましたねぇ。絵の名人と思ったら、あに図らんや(弟も図らんや)寿司屋だったんです。

絵のお宅と寿司屋の住所が割に近所だったんで、全然関係のない「大蔵白仙」だとは、まず考えられません。それに、寿司屋の二代目店長の姓と、絵のお宅の表札の姓が同じでしたし。

大蔵白仙さんに問い合わせて真相が解明しました。やはり、絵のお宅は店長さんのご実家だったんですねぇ。お父さんの先代店長が子供の頃からニックネームを「カエル」と呼ばれていて、それが元でカエルグッズを集められるようになられたとのことでした。家の中はカエルグッズであふれ返ってるんですって。塀の鳥獣戯画はお母さんの先代奥様が描かれたそうです。ホントすっごくウマイです。

来週か再来週かその次かくらいの火曜夜、朝日放送の「ごきげん!ブランニュ」におウチの様子が映るそうです。偶然ごっつタイムリーなときに問い合わせたでしょ。ぜひご覧くださいませ。視聴エリア外の方、ごめんなさいねー。

お寿司屋さんですので、最後にちょっとお寿司の宣伝もしといちゃりましょ。「大蔵特上巻」ここの名物なんですけどね、これがうまいんですわ。これも以前、テレビ大阪の「きらきらアフロ」で紹介されてます。十数種類の魚介類をゴマダレに漬け込んで太巻きに巻いてるんですけどね、直径10センチあるんです。裏巻で黒ゴマまぶしてます。これが美味でっせー。ボリュームあります。他では味わえん味です。一度ご賞味あれ。

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このメルマガの読者にだけのラッキープレゼント!! 8月31日まで「大蔵白仙」で大蔵特上巻をご注文の際「Katteniメルマガを見た」と言うと、店の人が「それがどないしたん」と言ってくれます。