あくまで巨人ファンではないが

阪神、4位でええんちゃうかと思う。借金6やったでしょ。これで3位でCSちゅうのもね。わたい的な美学としては、どうなんだろうかと思う。

仮にCS1stステージで中日に2勝1敗で勝つとする。これで今年の勝敗の通算、借金5。2ndステージで巨人に4勝2敗で勝つ。これで借金3。ついに日本シリーズ。4勝3敗で日本一。通算二つ負け越しで日本一ておかしくねぇ? 仮定の話だけど、こういうケースもあり得るわけだ。4位の方が潔いと思う。別にヤクルトが未練がましいと言ってるのではない。各球団に責任はない。NPBが悪いのだ。理不尽なわけのわからんシステム作りやがって。

去年も書いたか。まぁええ。

だいたい、野球という競技は数試合という短いスパンで優劣を競うのにそぐわないスポーツだ。高校野球のようなトーナメントでは、強いチームが負けることもある。100ゲームを超えるリーグ戦における優劣が一番すっきりする。チームの好き嫌いのことは違うお話だと、また断っとくけど。

AとBの二つのチームがある。Aはずば抜けていい投手が二人いる。あとの投手は標準以下。Bはそこそこいい投手が5人いる。先発投手は登板間隔を空けなくては力が発揮できないとして、三番勝負だとAが勝って五番勝負だとBが勝つ。野球とはこんな競技だ。わたいは、Aの二人の投手は讃えられると思うが、Aを強いチームとは思わない。

異論はあるかもしれないが、野球はやはり投手でしょ。投手が失点を0に抑えたら絶対負けないんだし、10点取られたら負けが濃厚になる。

投手が退場になっても、次の投手が出てくる。投手に限らず、出場メンバー9人の誰が退場になっても、代わりのプレーヤーが出てくる。一人少ない8人でゲームをすることはない。

ラグビーはプレーヤーが退場になっても代わりは出ない。一人少ない14人や、時には13人で15人を相手にすることもある。それでもゲームは成立する。

それはどういうことかというと、1人の仕事量を他の14人が補えるからだ。危機感による精神集中と相手の気の緩みというメンタル面の要因もあるだろうけど、とにかく補える。だから、15人のうち、1人の調子が悪くても、他の者が補うから、野球ほどには直接、勝敗に直結しない。

野球は投手がいなくては始まらない。ライトがいなくても、相手の右打者はみんな流し打ちする。だから、9人でないとできない。ゲームにおける各プレーヤーの比重が重い。とりわけ、投手が一番だ。いくら、いい投手がいる強いチームでも、その投手が試合当日、調子が悪ければ、それで終わりだ。ということで、わたいは野球の短期決戦に違和感を覚える。

CSは愚の骨頂なのだ。144ゲーム戦った結果を無視して、なぜ、最後の数試合で優劣を決めるのか。144ゲームはオープン戦か?