寒、泣

落語会の帰り、駅を出ると風花が舞っていた。風花がちらちらすると、テンポイントを思い出して切なくなる。
時おり、強風が吹く。かなりの寒風だ。寒い。梅田のスーパーで寿司を買ったが、ちゃんこ鍋にすればよかった。
川の土手で帽子が10m飛んだ。桜の木の根元まで転がった。拾いに戻る。また強風が吹く。寒いが、桜の木も耐えている。もうちょっとの辛抱か。俺も耐えよう。
帽子を拾った拍子に裾が引っかかって、車椅子の操縦桿が吹っ飛んだ。これは度々取れるのだ。ネジになってるのだけれど、ネジが馬鹿になっている。使っているもんに似てか。ほっといてくれ。寒風が吹く。寒い。
明日、師匠は北海道だ。−17度だ。某国営放送のあの番組の収録だ。道、人、通ってないで。ようけ着込んで、カイロようけ入れて、あったかくして行ってきてください。