食わいでか!

まぁ、ちょっと普通ではない、落語マニアのイカレポンチのマイミクさんと、その趣味に感化、毒されつつある小6の息子さんとの心温まる母子の会話です。

「時うどん」で、喜六清八が金を出し合って一杯のうどんを食べる。昨日の日記の、当たり屋、外れ屋も「時うどん」に出てくるのだが、それはこっちに置いといて、自分ばっかり食べる清八の袖を引っ張る喜六に「そない、このうどんが食いたいんか。食いたけりゃ食え!」喜六が「食わいでか!」

息子さんはこの「食わいでか」の言葉の意味がわからないらしい。そりゃまっ、標準語ではない。母親に教えを乞うが、いかんせん母は普通の人間ではないので、うまく答えられなかったようだ。

という日記にわたいがコメントを書いた。長々と書いたので、そのコメントだけで済ますのはMOTTAINAIからコピペします。

その昔、バカボンパパの親友、ホンカンさんの警察学校の同期にヤモメの刑事がおった。(赤塚さんトリビュート) ドラマなどでは刑事といえばカッコイイものだが、実際はもちろんそうでもない。この刑事も一人暮らしだから私生活は侘しいものだった。

ある正月、事件発生。指名手配中の凶悪犯が民家に立てこもったという。警察隊が大挙出動して・・・ほんで掴まえたな。

えらいあっさり捕まったんでんなぁ。銃撃戦とかドンパチなかったんでっか。

あった、と思う。そやけど、そんなんどうでもええ。

どうでもええて、そこがおもろいんちゃいますのん?

説明すんのん、しんどい、暑い。

めでたく逮捕して、ヤモメの刑事が帰り際、目にしたのが被害者宅の食卓のおせち料理。そのおせちが田舎の母親が作るおせちによう似てたんやな。郷愁にかき立てられた刑事の目から涙が一しずく。思わず、おせちのくわいを一つつまんでもたんやな。

一同「あっ」と驚きの声。それで「ハッ」と我に返った刑事は、恥ずかしさのあまり、くわいを咥えて逃げ出した。

へぇへぇ、それで?

それでも何にもこれで終わり。

終わりて、えらい尻切れでんがな。

尻切れて、お前、言葉の意味聞いとんちゃうんか。

はぁ?何のことですか。

そやからお前、くわいを咥えた刑事やろ。「くわいでか」やないか。

以上コピペ。

息子さんに語って聞かす前に稽古を付けたろうと言ったら、普通でない人は、ルンルンと浮かれていた。

そんなこんなの夏だ。わたいは、まだスイカを食べていない。