♪バスを待つ間に〜涙を拭くわ〜

ラグビーサントリー・サンゴリアス平浩二選手のご両親のどっちかは、歌手の平浩二さんのファンだと思う。推測だけど、かなり確信している。しかし、サントリー・サンゴリアスと聞けば、モンゴリアンチョップを連想するのはわたいだけだろうか。

そんなことはどうでもいい。なんのこっちゃわからん。昨日、神戸・ワイン城にバーベキューを食べにいったんだけどね。口、口内炎で痛かってん。それがどないしたんや。いや、別にこれはこの際、関係ないんや。

ワイン城は地下鉄終点で降りて、まだ3キロほどある。まぁ、このくらい車椅子でてくてく行ける距離ではあるんだけど、ノンステップバスが出ててね、あの伝説のヘルパーIさんがノンストップバスだとマジに信じて疑わなかったノンステップバスが。まぁ、せっかくそんなんがあるんだからバスに乗ろかと思い、それに乗って昼前に着く時間の段取りで心づもりして家を出たのよ。

はい、わたい、市バスに一人で乗ったことがありません。ちっちゃいとき、親に連れられてはあるだろうけど。だから、バスに対するイメージなんて希薄なのです。バス停なんてものは駅前の誰でも一目でわかるところにあるだろうと、根拠なく高をくくってた。

終点に着いて、バス発車まで11分。これだけありゃ大丈夫でしょ。いや、この地下鉄も一電車乗り過ごしてるんだけど。神戸の地下鉄は簡易スロープ持ってくるのが大阪に比べて遅いのよ。それがなけりゃバス発車まで18分で楽々だったんだけどね。

改札出て屋外に出ると雨がポツポツしてた。まぁええやんね、すぐバスに乗るんやし。と思たけど、バス停がない!見渡す限りない! おっさん、うろたえました。このうろたえたのがよくなかった。ちょっとうろうろ探して、人に聞いたら、逆方向を突っ切ったとこだと。おっさん、慌てて走る。走るいうてもスピード変わらんけど、気だけは走った。

駅から300mほど行ってちょっと曲がったところがバス停だった。そんなん駅から見えへんがな。まぁ誰も見えるとは言うてないが。100mほど手前でバスが見えた。そこがこの路線の始点だから、間に合うかなぁと思たんだけどね、あと数十mというところでアウトだった。こんなことなら駅員さんに即聞いたらよかったんや。

気がついたら思い出した。雨よ、雨。それがポツゥポツなんだけどね。レインポンチョ持ってたけど、着んでも何とか大丈夫かなぁという感じ。

さぁ、どうしましょ。次のバスまで半時間以上あるしな。てくてく行った方が若干早そうだ。えろう変わらんけど。でも、雨だし。

ここでしばらく迷ったりしていたら、次のバスを待つ方が早いということになりそうなので、迷わずてくてく行くことにした。天気予報だともうそろそろ止みそうだし。

それがね、ずんずん行くんだけど、雨止まんのよ。といって強くもならん。ずっとポツゥポツなのよ。まっ、これ、降りが強なってきたらホンマに困るところだった。雨宿りするところがないし、人もあんまり通ってない。ポンチョ着るにしても「着せて」と頼む人がいない。そないならんで、それはよかった。半時間ポツゥポツでも、おべべがちょっと湿った程度で済んだ。

ワイン城に着いて、入り口でまたどん臭いことに。家を出る前にネットの地図サイトで調べてて、ちょっとだけ近道があることがわかっててん。脇からルートに割り込むような道がね。で、そこから行こうと正規ルートを外れてずんずん進むも、ない!脇から割り込む道がないのよ。どういうことよ、ホンマ。地図、嘘ついたらあかんよ。ほんで、また引き返して正規ルートに戻ったら、次のバスがわたいの横をすり抜けた。バタバタせんとバス停で次のバス待っとったらよかったっちゅうことなのね。あーぁ・・・

おまけにさぁ、入り口付近の車道から歩道に上がる段差のない箇所で、引っかかってまた車椅子のフットレストのパイプ曲がるしね。段差がないといっても全くフラットということはないねん。フラットにしたら視覚障害者が歩道と車道の境がわからなくなるから。ちょっとガタッとなるようにはどこも作ってるんだけど、そのガタッとなり具合がそこそこで違ってて、この箇所は落差が無茶苦茶強烈やったいうことよ。引っかかって車椅子が前進できひんねんもん。それが一見、そんなに強烈に見えへんからタチが悪い。ガタッとなる手前がたぶんちょっと下がってるからか。目の錯覚を利用した詐欺か? 道路のバリアフリー、もっとちゃんとしてください。目の錯角がなかったら、はなからそこを通らない。曲がったパイプ、わたいに非はないぞ。

とまぁ、いろいろあって大幅に遅れてバーベキュー広場に到着。みんなからさんざん温かくいびり倒されましたとさ。めでたしめでた・・・いということはないで、これはホンマ。いや、みんなわたいが悪いのよ、曲がったパイプ以外は・・・