子は鎹(かすがい)

ちゃんと読みも書いとくとこなど、わたいは親切である。

人情噺である。あらすじは、落語を知らない方で興味のおありの方は、またぐぐったりして調べてほしい。(親切か?)

酒と女にはまって荒れた旦那に女房が家を追い出される。そのとき、子供を連れて出て行くのと一人で出ていく二つのバージョンがある。お女中方の間では、子供を置いて出ていくのは薄情だという意見もチラホラ聞かれる。それもそうなんだけど、やむにやまれぬ事情があったのかもしれない。自分はちゃんと育てる自信があっても、ててなし子に対する世間の目を考慮したとか。今だったら、母子家庭なんか珍しくないけど、昔の話だから。ここは一つ、そういうことにしとこう。

で、まぁ、わたいは子供を置いて出ていくバージョンも好きなのである。鶴瓶師匠のがこっちのんだからというだけではなく。

その後、旦那が改心するんだけど、子供が傍にいてこそ、きっぱりと酒も止められるんやないやろか。家でポツンと一人きりになったら、自暴自棄になりゃしょまいか。わたいがそういう状況に置かれたら、律した生活を送る自信はござんせん。

自分の過ちで子供にかわいそうな思いをさせている。すまない。という気持ちの表れが、子供を甘やかさず、しっかりした人間に育てようとする。そこらへんの思いが痛いほどよくわかる。わたい、子供おらへんけど。

文華さん、昨日よかったですよ。

皆さんに業務連絡。前の日記、編集してスマートにしました。