落語

Like a rolling pumpkin

あなた、南天さん、わたい、南瓜さん。 昨日、南天さんの「くっしゃみ講釈」を聴いた。横町の八百屋での覗きからくり騒動の場面で、どさくさで南瓜が坂道を転がっていく。「誰か、南瓜止めて〜〜〜」と叫ぶ南天さんの視線のちょうど方向、数メートルにわたい…

花緑ごのみ

初参戦。ちょうど、画期的なスタイルでやらはる一回目に期せずして立ち会うことができた。ラッキーだ。 落語にとって、和服、座布団、扇子は意味があることだが、それにこだわることに意味はないんだと思う。椅子に腰かけるのは、五郎兵衛師匠も晩年は床几に…

「バナナ」と「仕事ない」

タイトルと本文に特に関連はなし。春蝶さんの二つになる娘さん、ことはちゃんのギャグです。 春蝶さんの根多下ろし「権助提灯」がいい。この噺は、元は旦那と権助のやり取りで聴く者を楽しませる噺なのだが、春蝶さんは違う部分にスポットを当てている。まるで…

中村仲蔵の花道

あらかじめ申し上げますが、一昨日、日曜は、わたいの身辺に何も事件は起こりませんでした。がっかりです。そして、温泉旅館の女将は結局、なぜスコップを持って竹やぶに入っていったのでしょう。(志の輔師匠の「ハナコ」をご存知の方だけお笑いください) …

O先生にメールを書く

全文、メールのコピペです。(日記書くのに手ぇ抜くな!) お疲れ様でした。いつもお声掛けいただき、ありがとうございます。 子別れ、あの下げは初めて聞きました。いろいろあるもんですね。 今日も足元がお悪かったんですが、問題は明日です。梅雨入りが早…

人情噺も聴きたかった

人間は心変わりをする動物だ。 生きていてくれさえすれば、もしかしたらそんなこともあったかもしれない。ある日突然「私『立ち切れ』やります」と言うてくれたら、どんなにうれしかったか。 と思いながら、しみじみ聴いた「鴻池の犬」

枝雀カムバック

わたいが寄席通いを始めたときには、もう枝雀師匠はいてはらなかった。願っても叶うはずのなかった枝雀独演会。「昼まま」が流れて、師匠が袖から出てきやはると、普段の寄席と変わらず、客席から拍手が。こんな会に来やはる客だから、心理的に当然といえば…

む雀30年!

日曜日に行ってきた。 ハーモニカ演奏と長唄。言語障害がまだ残っているので、落語を聴かせていただくのはもうちょっと待たなくてはいけない。代わりに、兄弟子の九雀さん、同期の米平さん、三歩さん、竹林さんが落語を担当。九雀さんが前座で、高座返しもや…

だから障害者は嫌いなんだ

お友達の障害者は除く。自分は・・・どやろか? 昨日の落語会。車椅子席はわたいともう一人女性。年齢不詳。障害者はたいがい老けて見える。四十は超えてそうだが、ひょっとしたら三十代半ばかもしれない。わたいも年齢不詳だが、わたいは若く見える。どや!…

AKR47

わたいは豆腐食いだが、志の輔師匠が食べはる豆腐が一番おいしいんだと思う。七兵衛さんが作った豆腐を分けてほしい。 いや、AKR47には参りました。改めて参るまでもなく、初めからひれ伏してはいるが。この発想はどうして生まれるのか? そして「AKR47」と…

11時間耐久彦八まつりリポート

前回の日記「頑なに」の一言加筆。「一言くらい・・・」てあなた、わたいはこだわる男です。 この土日に谷九の生國魂神社であった彦八まつりに、両日合計11時間滞在した。11時間はわたいの新記録だ。そして、今年は猛烈な残暑だ。 アホや言うな〜 ヒマか…

膝を崩す

この夏の某日のこと。わたいは日記に人の悪口を書かない主義なので、誰のことを書いてるのか想像できないように、日を置いて書きます。 ある噺家さんが、舞台上で、客の前で、着物姿という噺家として当たり前の正装で・・・胡座をかいた!? さすがに高座中…

錦木検校

月曜、鶴瓶師匠の根多下ろし。この稽古会、発表が先週の金曜で、会が3日後。そう頻繁に会の開催予定をチェックしないわたいだから、友人に教えてもらわなかったら、会があったことを知らずに過ぎ去ってしまったことだろう。それに、予約電話もその時間、都…

ゴリラゲップのち志の輔独演会

神戸は夕方5時前後の1時間余り、ゴリラゲップ、いや、ゲリラ豪雨に見舞われた。雨はそのときだけだった。 雷鳴轟き、激しい雨に打たれて、わたいはちょうどジャストのタイミングで、家から出て駅へ向かったのだった。 あほや・・・ でも、やったら行けるも…

ちん毛

わたいは何で家で日記を書いているんだろう。今、河内長野で鶴瓶噺をやってるのに。 風邪ですわ、風邪。不順な気候によって不純なわたいが風邪をひいたのであります。ほっといて! ハナずるずるだから、いつもように外出できません。日頃、カノジョと不純な…

落語JAZZ

日曜日、繁昌亭にて聴く。 personnel:林家花丸(噺)、唐口一之(tp)、橋本裕(g)、西川サトシ(b)、北岡進(ds) 演目は「七度狐」 落語とJAZZの融合。口演している横で、噺の場面場面に合わせたJAZZ演奏を入れる。 落語を聴いているというより、映画を観ている気…

南光師匠の「らくだ」

去年までGWのしんがりを務めていたわたいの生誕記念日も、今年から祝日を外されてしまった。無念である。政府が幸せなわたいをやっかんでのことだと思う。もっと度量を大きく持ってください。 さて、気がつけば、2週間、日記の更新が空いてしまった。毎夜、…

来年三月十五日

今日は3月15日だ。高尾大夫が嫁にやってくる日だ。 先日の志の輔師匠の「紺屋高尾」これは本当に人情噺なんだろうか。終始、笑いにくるまれている。並の滑稽噺の比ではない。全体における笑いが生まれる時間の割合は枝雀師匠の「代書」クラスだ。 笑いに…

大秘宴會、2月27日のメモ

昨秋から始まった「JAPAN TOUR 2009-2010 WHITE」のテーマは、噺家の縦のつながり、横のつながりだ。別に師匠に伺ったわけではないが、わたいはそう思う。師匠が、バラエティに出てはるときも俳優をやってはるときも、いつも「噺家・鶴瓶」でいられるのは、…

子は鎹(かすがい)

ちゃんと読みも書いとくとこなど、わたいは親切である。 人情噺である。あらすじは、落語を知らない方で興味のおありの方は、またぐぐったりして調べてほしい。(親切か?) 酒と女にはまって荒れた旦那に女房が家を追い出される。そのとき、子供を連れて出…

死ぬなっ

談春さんが叫ぶ。文七に叫ぶ。心の底からあふれ出す感情が絶叫になる。それは音声の波だけではない。感情の波がそれを最大限に増幅させている。痛いほどびしびしとこちらの胸に響いてくるその波は一体何なんだろう。 そんな緊迫感を持って聴いていたら、近江…

大秘宴會、7日のメモ

談春師匠「妾馬」 この日も長講一席ずつ。談春師匠らしく、奇をてらわない、けれん味のない高座。志の輔師匠の「新・八五郎出世」ももちろん大好きだが、こちらも味わいがあっていい。 中入り 鶴瓶師匠「らくだ」 「立ち切れ」かとも思ったが、ここでもっぺ…

大秘宴會、5日のメモ

車椅子はスイッチ周辺のトラブルなので、応急に操作部を代わりのんに付け替えてもらう。 南光師匠「素人浄瑠璃」 この日は両師匠が長講を一席ずつ。「素人浄瑠璃」は長講というイメージもないが、特に枕が長めということもないけど、枕も含めて余裕を持って…

大秘宴會、3日のメモ

鶴瓶師匠「オールウェイズお母ちゃんの笑顔」 このツアーのコンセプトからしたら、大阪での初っ端はやっぱりこれでしょう。 志の輔師匠「親の顔」 師匠のこっちでの公演では毎回聴いている。特にお気に入りの新作なんだろう。落語ビギナーにも最適なんだろう…

噺劇

1週間前やけど、九雀さんの噺劇を聴きに行った。噺劇は「しんげき」と読む。九雀さんが、落語の根多で自分の人(にん)に合ってないと思う噺や、照れくさくてとてもできないような人情噺を劇にして、4、5人の役者さんで演じる。九雀さんは本を書いたり出演…

染丸師匠、還暦おめでとうございます

還暦の会もご盛況で、心が温まりました。(会の詳しい内容は師匠がブログに書いてはります。http://blog.livedoor.jp/somemaru/) 一門16名勢揃いの口上、圧巻でした。お一方お一方、それぞれの個性あふれる口上を存分に楽しめました。染二さん、さすが、…

都おどりと3円+3円=6円と残像思念

たまさんの会で、中トリで出てきはったたまさんが、いきなり「トイレ行きたい人います? こんなん言うても、手ぇ上げられへんでしょうが。ここでトイレ休憩します。何分か、わたしの出囃子の『長崎さわぎ』を唄入りで流しときますんで、行きたい人は行ってき…

江戸落語2days

15、16と土日の日記。15日、古今亭志ん輔師。わたいが江戸落語の噺家さんで追っかけている5人衆のお一方。声がいいね。軽いといおうか軽妙といおうか、江戸の下町の匂いがする。枕では話があっち行ったりこっち行ったりする。これも持ち味。興味のア…

桂枝雀生誕七十年記念落語会

枝雀師匠、古希、おめでとうございます。そして、あの世に生まれてもう10年。元気にされてますか。もう腹を決めて、ここはあの世ご生誕10年もおめでとうと言わせていただきます。 わたいが寄席通いを始めたときには、師匠はもう、この世にいてはらなかっ…