またや!

水曜、恋雅亭へ。その前にオリエンタル劇場に寄る。5月の小朝独演会の予約してるから、代金払いに。三宮から新神戸へは地下鉄で一駅だ。乗らんでも行けるが、雨降ってるし、そりゃ乗る。改札出たら、劇場のビルと地下で連絡してるから全然濡れない。前後するが、三宮でも濡れない。

チケット入手し、そこから元町の風月堂ホールへ。降ってなかったら新神戸から二駅の県庁前で降りるつもりだったんだけど、そこで降りたら地上に出てからちょっとだけ歩く。できるだけ濡れたくないので、めんどくさいが、また三宮で下車して、ずぅっと地下街通って地下鉄海岸線に乗り換える。ほんで、また一駅だけど大丸前へ。大丸前で地上に出たら、ほんまに大丸の前。

風月堂ホールは元町商店街にあって、商店街にはアーケードがある。大丸から商店街へは横断歩道を渡るだけ。横断歩道は20mくらいかな。時間にして10秒ほど。そのときの空模様は小降り。全然大したことはない。

雨のときは操縦桿のある操作部にシャンプーキャップを被せる。操作部に水が入ったら車椅子が止まる。他は濡れてもいいんだけど。で、この操作部に百均のシャンプーキャップのサイズがピッタリなのだ。これは電動車椅子優良ドライバー間では常識。

そやけど、この程度の雨やったらね。もうちょっと濡れるときでも普段着けないし、それで問題が起こったことはない。

ホールに着いて、いつものように落語を聴く。そういうたら染丸師匠の高座とはご無沙汰してたわ。去年、師匠の入退院があってから、聴かしてもろてないわ。すんません。この日の「三十石」存分に楽しんだ。これから3週間で師匠の高座を3回聴く予定。聴くときは聴くし、間が空くときは空くし、そんなものか。

で、終演。「帰ろうっと」と車椅子のスイッチ入れたが点かん! あちゃちゃちゃちゃ。またか!? 去年の11月の状態と同じだ。違うのは、あのときは家から出発するときで、今回は出先でということだ。水が入ったのか。しかし、この程度の雨であかんようになるんやったら、今まで何回も起こってるはずやろ。

家、帰られへんやないかーーーい! 神戸にまた一人、ホームレスが増えました。と思ったんだけど、ところがどっこい「段ボール、段ボールっと・・・」と段ボールを探そうにも、動けないのだから段ボールを探しに行くこともできないことにはたと気付いた日のわたいの落ち込みようといったらありゃしない。

ホームレスになる自由もわたいにはなく、しゃーないので恋雅亭の世話人会の方に泣きついて、家に電話をかけてもらった。迎えが来るまで、世話人会の方お一人とシャミセニストの方が付き合っていっしょに待ってくれた。人の親切、人情、身にしみます。ありがとうございました。お騒がせしました。

しかし、これ、まだ、神戸やからよかってんで。これがもっと遠い京都とかやったらどうすんのよ。迎えを呼ぶにも呼ばれん。

昔「押してー」というテレビ番組があった。西川のりおさんが乳母車に乗って道端にいる。ほんで、道行く人に「押してー」と頼む。どこまででもいいからあなたの都合のいいところまで押してと頼む。連れてってもらったところで、また他の人に頼む。これだけの番組だけど、いろんな人との出会いがあって、なかなか面白かった。

この手を使って帰るしかないな、うん。