「バナナ」と「仕事ない」

タイトルと本文に特に関連はなし。春蝶さんの二つになる娘さん、ことはちゃんのギャグです。

春蝶さんの根多下ろし「権助提灯」がいい。この噺は、元は旦那と権助のやり取りで聴く者を楽しませる噺なのだが、春蝶さんは違う部分にスポットを当てている。まるで平日昼1時半からの関西テレビのドラマを見ているようだ。アドバイスを求められた花緑さんが「何も言うことはない」と最大級の賛辞を送るほどの見事なアレンジだ。対談で話題に上っていた「紙入れ」もどこかで聴いてみたい。春蝶さんの描くリアルでありながらデフォルメされた、なんや矛盾した表現だけど、そんな女性像は魅力的だ。

それにつけても「春蝶・花緑二人会」このお二方の名前の取り合わせ、綺麗で粋だ。